車体の固定(自動車フレーム修正機)

当店では2006年に独立開業以来、実にフレーム修正機を買い換える事3台目。
とても高額な設備投資ですので非常に大変な思いをしてきました。
(まだまだ借り入れの返済が残ってますので現在進行系です)
しかし苦悩と引き換えに知識や経験値が付き大変勉強にもなりました。
後悔はしてません・・・(悔)
ポジティブに行きましょう(笑)
今回の記事はその3台をご紹介。

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先ずは1台目 モノコックスタンダード

オートビジネス モノコックスタンダード

⇒オートビジネス モノコックスタンダード

独立する前に業者さんから購入して自宅で保管していました。

周りからは大丈夫かコイツ?っと思われていたと感じます・・・(汗)

アッパーゲージ、アンダーゲージ付きですが床(埋込レール面)が水平出ていなかったため、いまいちゲージを信用出来ない日々を送っていました。

非常に苦い経験です。

簡単に言うと失敗です(汗)
(レールの水平)

床(埋め込みレール)の水平はとりましょう。

 

 

平成初期のまだ軟鋼鈑で作られた車両

S14シルビア

この様な車両修正にはパフォーマンスを発揮できてました。

しかし今こうして画像で観るとひどい損傷ですね。

(ドリフト走行で左リヤフェンダーを派手にぶつけた損傷です)

 

 

粗出し後

フレーム修正粗だし

車体のサイドシル部分に黄色い固定用クランプを挟み固定していきます。
(挟み込んだ痕があるかどうかで事故車か見分ける箇所です)

コレにより車体が固定されタワーとチェーン、お手持ちのピラニアクランプを使い損傷部位を強い力をかけて引き出す事ができます。

フレーム修正機と言うよりも車体固定装置と表現したほうが分かりやすいかもしれません。

 

 

現在の高張力鋼板に比べると面白いように修正作業が出来てました

14フレーム修正

使える部位は交換せずにフレーム修正や板金修正で形にする事ができました。

フレームの鉄板が座屈していてもハンマリングで元の形に戻せましたからね。

今の高張力鋼鈑では無理です。

座屈している箇所を引き出したりするとクラックが入ったり裂けたりします。

ハンマリングしても鋼鈑が硬いのでパ~~ンとハンマーが弾かれてしまい鈑金不能です。

しかし軟鋼鈑だとこれだけの損傷が元に戻ったのです。

衝突安全性を考え乗員を取り囲むキャビンを守る構造になっていったのですね。

(こちらの車両は価格重視でしたので細かいチリや建て付けにはOKを頂いていました)

 

 

そして時代の変化で車の鋼鈑も進化していきます

タント事故車

ハイテン材の使用で引っ張り作業時のスプリングバックが発生してこの辺からステップ(サイドシル)4点固定の不自由さを感じはじめました。

 

こちらは当店の代車で今も活躍しているH19年式トヨタ パッソ

パッソ フロアー交換

この頃フレームの補助固定が欲しくなり次の2台目となる車体固定装置の購入を決意!

パッソの修正の時にメーカーさんにデモに来てもらいました。

ちなみに正月休みをフルに利用してわたくし店主が一人で作業をしてパッソを直してしまいました。

 

 

そして2台目に導入したのがこちら クイックリーシステム

クイックリーシステム

⇒車体治具固定クイックリーシステム

こちらモノコックスタンダードをベースに考えられ作られています。

モノコックスタンダードで4点固定をしクイックリーで補助固定を入れる事によりフレーム修正時の2次損傷を防ぐ事ができて重宝していました。

 

 

クイックリーシステムの嬉しい機能!車体寸法の高さを計測できます

フレーム修正補助固定

赤矢印のハイトゲージを使いボディー寸法図を観ながら仮想基準線を元に高さが確認できるんです。

しかし当店の床(埋込レール面)の水平が極端にバラバラでしたのでこちらも宝の持ち腐れになっていたんです・・・(悩)

日本製なのでコンパクトで細かな部品1つ1つの作りの精度も良く、床式のジグ修正機としてはかなりパフォーマンスをもっている機種でした。

使いこなすには応用が得意なベテランさん向けだと感じます。

固定レール面の水平はとりましょう。

 

 

クイックリーシステム収納画像

フレーム修正機収納

丈夫なラックを別途購入して綺麗に収納するのが楽しくて仕方がなかった事を今でも記憶しています。

 

 

こちらの付属品も壁掛け方式で綺麗に並べてました

フレーム修正アタッチメント

どうやって並べようか考えて考えてレイアウトを変えてみてはと最終的にコレにしよう!と行き着きます。

 

 

クイックリー単体での固定です

クイックリー固定

軽トラックなどサイドシル部で固定出来ない時に治具が活躍します 。

色々なアタッチメントを駆使して自由度が高い固定作業が可能です。

 

 

こちらは上の軽トラックとは別の車両です

軽トラック固定

フロントパネル、左フロントピラーと大掛かりな交換作業となりました。

 

 

治具はユニバーサルに固定できるし良く考えられて作られいる優れものでした

治具固定

しかしフレーム修正で一番重要な高さ寸法が正確が計測出来ず悩みに悩む日々を更に送ります・・・(汗)(汗)(汗)

そして独立7年目。

当店立ち上げ当時に県の制度資金、創業支援資金で借り入れをしました。

7年で返済と決められており、丁度いいタイミングでしたので思い切って次のフレーム修正機を購入する意思を固めました。

それと同時に今のスタッフさん(弟子)の入社と重なり心機一転、リニューアルする気持ちで仕事に向き合いました。

 

 

そして3台目 Spanesi Serie Tiger Bench

マクファーソンゲージ

現在使用中で活躍中の⇒イタリア製ジグ式フレーム修正機スパネージ セリエ タイガーベンチ

DIMA UNIVERSALE/univerl jig Made in Italy

リフト機能も付いていますので作業中の体の負担も軽減できます。

車のキズヘコミは大体は人の腰の高さよりも低い位置での損傷になります。

ですので修正作業が無い場合でもリフトを活用して色々な作業が出来るのも大きなメリットです。

※オプションでアッパーボディーを計測できるマクファーソンゲージも購入しました。

 

 

事故で損傷したフレームの寸法出しやトータルの作業時間や作業精度が向上しました

spanesi

それまで感覚だよりの作業も計測により的確な作業に変わりました。

定盤の上に車をセットしているイメージです。

 

 

メーカー発行ボディー寸法図

仮想基準線寸法図

これらの資料を確認しながらアンダーボディーの高さ、幅、長さの3次元計測が可能となりました。

(画像の車両とこちらの寸法図は関係車両ではありません)

 

 

こちらは同業者さんからの入庫

グローバルジグ

※エンジンを下ろしてきてもらって積載車での持ち込み入庫になります。

修正機本体がベースとなってますので床面が水平取れてなくても大丈夫です。

 

 

アッパーボディー寸法図

アッパーボデー寸法図

アンダーボディーの修正作業が終わればお次はアッパーボディー の計測と修正。

(画像の車両とこちらの寸法図は関係車両ではありません)

 

 

MSジャパン修正機

今までよりも大きなダメージの車両も直せる様になり計測器のおかげで仕事の精度と自信、信頼にもつながりました。

そして何より当店の看板設備にもなり新規業者さんからの仕事も増えました。

安全安心を追求しこれからも精進していきます。

大きな設備投資、失敗は許されません。

販売店さんからのアドバイスなどで物足りない方がいらっしゃいましたら僕なんかでよければ是非ご相談下さいませ。

失敗から学んだ事が沢山ありますので少しでもお役に立てれば幸いです。

※こちらの車両もエンジンを下ろしてきてもらってからの入庫になります。

 

 

徹底図解 丸ごとぜんぶ車体の固定

 

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